工事費用編の概要
工事費用編は、補修工事費用に係る積算の内容を確認する際に、当該工事費用の積算に関する参考資料とするための基礎的な知識や、具体的な補修工事のモデルケースを想定し、必要と考えられる工事費用の積算方法等について解説したものです。
このため、最終的に紛争処理委員は個別の案件についての状況を勘案し、実際の紛争処理における補修工事費用の確認等を行う必要があります。 本編は、以下の項目により構成されています。
- 2.1 補修工事費用の積算の考え方
- 補修工事の特性、基本的な考え方や積算方法等について解説します。
- 2.2 補修工事費の積算項目リスト等
- 「住宅紛争処理技術関連資料(補修方法編)」に例示されている補修工事毎に、以下の補修工事費の積算項目リスト等をとりまとめています。
- 2.2.1 コード・見積内容一覧表
- 補修工事費の積算項目リストにおける各工事科目の内訳項目について全てコード化し、各項目の積算を行う方法等について解説しています。
- 2.2.2 補修工事費積算項目リスト(補修方法編に例示されている全ての補修工事の内訳項目を提示)
- 「住宅紛争処理技術関連資料集(補修方法編)」において例示されている各補修工事毎に、一般的な工事科目(工事の内訳科目)の例を示しています。
- なお、積算項目リストに例示している補修工事費用の範囲は、補修工事に係わる部分のみを対象としています。(本対象は、不具合事象の原因に係る補修に直接必要となる工事部分に限っています。したがって、例えばジャッキアップを行った場合、その補修工事を原因とする仕上材の不具合等を補修する二次的工事は対象としていません)。
- 2.3 補修費用の目安
- 工事費用の概算を把握するための参考として、補修工事のモデルケースにおいて、消費者(発注者)が施工業者(受注者)に補修工事を依頼する場合を想定したうえで、工事業者数社より提出された積算額をベースに、想定される概算工事費の幅を記述しています。
- また、「補修費用の目安」には、積算の前提条件である立地・敷地条件、建物概要、補修工事の発注形態、補修工事概要を参考に示しています。