使用する検査機器


建築

機器の名称 パッシブ法による採取機器(バッジ型/ホルムアルデヒド用・VOC用)
機器の使用目的 室内空気中の化学物質濃度測定のパッシブ型採取機器による測定方法に対応した測定
機器の概要 空気中の化学物質の採取にポンプを用いず、拡散原理により捕集面や捕集管に吸着させて分析に供する。ホルムアルデヒドなどのカルボニル類とVOCとはそれぞれ専用のバッジ等に採取しなくてはならない。サンプリングに要する時間は、吸着能力と濃度により決まるが、一般に1日程度と“標準的な測定法”より長く、その時間帯における平均濃度が測定できる。捕集後の分析方法がほぼ同様なことから“標準的な測定法”と同等な信頼性を認められている機器もある。
使用方法の概要
  • 測定開始時に密閉パッケージから取り出し、所定の測定場所に設置して捕集を行う。設置は近くに発熱・日射や化学物質発生源のない場所を選ぶ。おおよそ一日程度後に回収後、密閉状態に戻し、採取時間数と温度状況の情報を添えて分析機関に送り分析を行う。なお、保存・輸送時に高温に曝されないよう配慮が必要である。
(単位 ㎜)

バッジ型採取機器の例
引用:「JIS A 1963:2015(室内空気中のホルムアルデヒドの定量-パッシブサンプリング)」
附随書A 図A.2(一財)日本規格協会発行
関連する不具合事象 室内空気の汚染
備考 関連する規格には以下のものがある。
JIS A 1963:2015「室内空気中のホルムアルデヒドの定量-パッシブサンプリング」
JIS A 1969:2015「室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・溶媒抽出・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び分析-パッシブサンプリング」