打診用ハンマー | ||
モルタルやタイルのコンクリート躯体からの浮き、剥離箇所の推定 | ||
基礎や外壁で、被覆しているモルタルやタイルがコンクリート躯体から剥離や浮きを生じている可能性がある場合、剥離箇所特定の為の検査方法としてモルタルやタイル表面を打診用ハンマーで打撃し、その応答音を聞き分け欠陥部を把握する方法が広く行われている。打診用ハンマーには、先端の打撃部が球状で、作業性に配慮したものや、伸縮自在で、コンパクトに収納できるものなど各種のものがある。 <打診用ハンマーとその特徴>
<その他の打診用機器>
壁面を特殊構造のハンマーで機械的に一定の打撃力で連打し、これを高性能マイクで集音、正常壁面での正常値データ登録、浮き部の特徴パラメータ抽出など、音響信号を解析して剥離箇所を特定する自動剥離診断機があり、自動的に浮き部にマーキングするものもある。この場合、集音に際し、環境騒音(直近でのドリル作業等)に配慮が必要である。 |
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<打診用ハンマーによる打診>
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「基礎のひび割れ、欠損」「外壁のひび割れ、欠損」「内装仕上材のひび割れ、はがれ等」「降水による漏水」 | ||
一般に、打診用ハンマーや自動剥離診断機を用いる場合、どちらも剥離の危険が大きいと思われる部分がある程度絞られた場合について行われる。 剥離や浮きの初期診断では、肉眼若しくは高倍率の双眼鏡や望遠鏡等による外観目視調査や、大きな壁面を一度に確認する事ができる赤外線熱画像放射温度装置と併用し、剥離危険箇所を特定する方法もある。 詳しい資料に「公益社団法人ロングライフビル推進協会 発行 タイル外壁及びモルタル塗り外壁定期的診断マニュアル(改訂第3版)」、「一般社団法人日本非破壊検査協会発行 コンクリート構造物の目視試験方法NDIS3418:2022、コンクリート構造物の目視試験方法ガイドブック -NDIS3418 対応-」がある。 |