含水率計・電気式水分計 | ||||||||||
部材に含まれる水分量(含水率)の測定 | ||||||||||
電気式水分計は木材、コンクリート、モルタル、ALCパネル等の部材に含まれる水分量(含水率)を電気抵抗や静電容量を測定する事により求める計測器で、電気抵抗や静電容量が水分量により変化する事を利用したものである。 電気式水分計には、水分に対応する電気抵抗の変化を利用する「電気抵抗式水分計」と、対応する静電容量の変化を利用する「静電容量式水分計(誘電率式、高周波容量式とも言う)」がある。 1.電気抵抗式水分計 電気抵抗式水分計には測定物の表面を測定するものと、内部を測定するものがあり、各種センサーが用意されているので、用途にあわせて選ぶことができる。 木材では通常「針センサー」を用い、測定物に針センサーを差込み、接触する部分の電気抵抗を測定し、含水率を求める。 コンクリート及びモルタルの表面測定の場合は「押当て式ゴムセンサー」を用い、内部測定の場合は、予め測定用に穴を設け、そこに「ブラシセンサー」を差込み、接触する部分の電気抵抗を測定し、含水率を求める。 「針センサー」や「ブラシセンサー」の場合、センサーの深さ毎に測定できるので、表面と内部の相違、深さによる水分の変化等を確認するのに向いている。
2.静電容量式水分計(誘電率式、高周波容量式) 静電容量式水分計は、対象物の静電容量を測定することにより水分値を求める。 測定物表面に電極をあてて測るので、測定物に傷をつけない利点がある。 求められた測定値は測定物表面と内部の平均水分として求められる。 <静電容量式(高周波容量20MHz) 木材水分計の例>
<静電容量式(高周波容量20MHz)コンクリート水分計の例>
〈参考値〉[含水率測定範囲] (湿量基準%)
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<電気抵抗式水分計(針センサー)の例>
<電気抵抗式水分計(ブラシセンサーによるコンクリート内部測定)の例>
<静電容量式水分計(木材測定)の例>
静電容量式水分計(木材測定)の例
補正表の例
<静電容量式水分計(コンクリートの測定)の例>
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「床のたわみ」「結露」 | ||||||||||