使用する検査機器


建築

機器の名称 鉄筋探査機
機器の使用目的 コンクリート中の鉄筋の探査
機器の概要 コンクリート中の鉄筋の「位置」、「かぶり厚」、「直径」を非破壊で表面から推定する機器。
コンクリート中の鉄筋探査法として広く利用されている手法は、「電磁誘導法」及び「電磁波レーダ法」の2種類である。
「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」

これに対し、「電磁波レーダ法」は、コンクリート中の金属以外の空洞や塩ビ管の探査にも利用できる。
手法 電磁誘導法 電磁波レーダ法
適用対象 鉄筋位置
かぶり厚さ
鉄筋径
鉄筋位置
埋設管(非金属)の有無
測定原理
「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」

電磁誘導法の原理図(引用)
「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」

電磁波レーダ法による深さ測定の原理図(引用)
使用方法の概要
手法 電磁誘導法 電磁波レーダ法
測定手順
「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」

電磁誘導法による鉄筋探査方法(引用)

電磁誘導法の鉄筋探査機の例
アンテナ部を鉄筋に直交する方向にコンクリート表面を走行させる
「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」

電磁波レーダ法による
水平位置・ピッチの測定方法(引用)

電磁波レーダ法の鉄筋探査機の例
出力画像例
「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」

鉄筋の二次元探査の方法(引用)
「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」

二次元探査による
電磁誘導法の出力画像の例(引用)

電磁波レーダ法の出力画像の例

電磁波レーダ法の三次元出力画像の例
(注:当該画像例は上記と異なる機器による)
関連する不具合事象 「基礎の沈下」「基礎のひび割れ、欠損」「外壁のひび割れ、欠損」
備考
1.
鉄筋探査機による検査の結果だけで正確な配筋状況を把握することは難しいため、必要に応じてさらに詳細な検査を行うことを検討する必要がある。 機器の使用及び結果の判断は専門家及び専門業者に委託する必要がある。
2.
コンクリート中の鉄筋探査の方法については以下の規格が参考できる。
<電磁誘導法>
  • CTM-13:電磁誘導法によるコンクリート中の鉄筋位置及び鉄筋径の測定方法(案)
    「鉄筋コンクリート造建築物の品質管理および維持管理のための試験方法」((社)日本建築学会/2007年第1版/P401~410)
  • JASS 5 T-608:電磁誘導法によるコンクリート中の鉄筋位置の測定方法
    「建築工事標準仕様書・同解説JASS5鉄筋コンクリート工事 2022」
    ((一社)日本建築学会/2022年11月改定/P843-849)
  • NDIS 3430:電磁誘導法によるコンクリート構造物中の鉄筋探査方法
    ((一社)日本非破壊検査協会/平成23年2月17日制定)
 
<電磁波レーダ法>
  • CTM-12:電磁波レーダ法によるコンクリート中の鉄筋位置の測定方法(案)
    「鉄筋コンクリート造建築物の品質管理および維持管理のための試験方法」((社)日本建築学会/2007年第1版/P391~400)
  • NDIS 3429:コンクリートの非破壊試験ー鉄筋平面位置及びかぶり厚さの電磁波レーダ試験方法ー((一社)日本非破壊検査協会/令和3年3月3日改正)
引用文献:「鉄筋コンクリート造建築物の品質管理および維持管理のための試験方法」((社)日本建築学会 2007年発行第1版)p181~187