住宅の概要に関する基礎知識

プレハブ工法

 プレハブとは、プレファブリケーション(Pre‐fabrication)の略称で、現場で取付ける前に、工場等であらかじめ部材の加工、組立てを行なっておくことを意味する。あらかじめ工場等で生産された部材を工事現場に搬入して組立てる構法をプレハブ工法という。
 また、工場であらかじめ製作される度合いが大きい住宅をプレハブ住宅と呼んでいる。プレハブ住宅は構造材料の種類と構造形式によって分類されるが、この他に部品の種類やまとまりの程度が分類の要素として加わる。
分類項目 分   類
構造材料種別 木質系、鉄鋼系、コンクリート系
構造形式 軸組構法、パネル構法、ユニット構法、その他
部品の種類・まとまり フレーム、パネル(大型、中型)、ユニット
注記)
 フレームとは線状の材料が組合わされたものをいい、パネルとは面状の材料が組込まれたものをいう。ユニットとは、工場において箱状に組上げられたものをいう。
 さらに、大型パネルとはルームサイズ程度の大きさのパネルをいい、それ以下の大きさのパネルを中型パネルという。
 現在一般的なプレハブ住宅を分類すると次ページのようになる。
 ただし、構成部材(工場製作単位)の範囲については、それぞれの分類の中においても各種の組合せが存在する。
主な工業化工法の分類
11_各構調-III_1_(6)_工業化工法の分類.jpg
木質系パネル構法の例 鉄鋼系軸組構法の例
鉄鋼系ユニット構法の例 コンクリート系大型パネル構法の例

プレハブ工法の例

 図引用(一部加筆):「プレハブ住宅コーディネーター教育テキスト(第16版)」p188,189((一社)プレハブ建築協会発行)