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- 1.使用方法
- 狭隘部や隠蔽部の設備機器、配管を観察するために、内視鏡を挿入し先端部をできるだけ対象に近づける。
手元の接眼部や付属モニターの画面で、漏水や結露の状況などを確認する。
観察結果は、カメラ等で記録する。
なお、給水管などの配管内面を観察する際には、断水が必要となる。
- 2.観察
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(1)ビデオイメージスコープ
通常、設備診断で内視鏡を用いる場合は、機器や配管の内部の状況を詳細に観察するために高い機能、操作性が要求されるが、設備からの漏水や結露などの状況を観察する場合は、簡易型のモデルが使用できる。
- ①
- 簡易型のモデルでは、遠隔操作により先端部の方向を変えることができないので、必要に応じて治具などを使用する。
- ②
- CCDの画素数が少ないこと、光源にLEDを使用しているため、通常使用されているキセノンやハロゲンより光量が少ないことなどの特徴を踏まえた上で使用する必要がある。
- ③
- 入りにくい箇所に無理に挿入すると、抜けなくなる場合があるので慎重に操作すること。
(2)ファイバースコープ
- ①
- グラスファイバーは、強く曲げるなど無理な力が加わるとすぐに折れ、破損するので、操作は慎重に行う必要がある。
- ②
- 画像情報は、数千本~数万本のグラスファイバーにより伝送されるため得られる画像の品質はビデオイメージスープに比べて低くなる。
- ③
- 入りにくい箇所に無理に挿入すると、抜けなくなる場合がある。特に挿入、引き抜きのときにファイバーを折損することが多い。
(3)硬性鏡(ボアスコープ)
- 先端部と接眼部はパイプで結ばれており、設備の不具合を観察する際には観察対象に先端部を近づけることが困難な場合が多い。
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