1.勾配屋根の防水の考え方(参考1)(参考2)屋根は、防火性能および荷重や外力を下部構造に伝達する等の観点があるが、雨水や日照、日射等の外部環境と建物内部を遮断するための防水性、断熱性等が要求される。勾配屋根の場合は、屋根面にアンテナ、太陽光発電システム等の設備機器を設置することがあり、景観・耐久性・コスト等の観点と合わせ、適切な屋根形状、勾配、仕様が選択される。勾配屋根の設計においては、雨水を速やかに流すことが基本原則であり、吸水・透水性のないふき材を使うこと、適切な屋根勾配とすること、なるべく単純な屋根形状とすること等が求められる。 |
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2.屋根ふき材料・構法の分類
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下ぶき工法の例(引用1) |
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平部のふき方の例(引用2)
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3.勾配屋根からの漏水の発生しやすい箇所陸屋根と同じく勾配屋根からの漏水の場合も、その浸入経路を特定することは容易ではない。これは、室内側の天井面の漏水による染み等が発生している位置から屋根面の不具合事象の発生した箇所を単純に推定することが難しいためである。しかし、一般的な建物の場合、屋根勾配・屋根ふき構法が不適切な場合や屋根ふき材料が劣化している場合等を除いては屋根平面部から漏水する場合は比較的少なく、以下のような部位から漏水する場合が多い。 また、軒・けらばの出がある程度あれば、浸水を防ぐ処置が行われていなくても直接の雨がかりがないため、問題は少ないが、軒・けらばの出が不足すると屋根一壁の取合い部に雨がかりがあるため、雨水が浸入するリスクが大きい。(参考16)
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谷部・けらば部・軒先と壁の取合い部等(引用3) |
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漏水の発生しやすい箇所
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参考-1:「JIS A 6005 アスファルトルーフィングフェルト」について(引用5一部加筆)
JIS改正規格の種類及び製品の単位面積質量の呼びと従来製品の呼びの対称
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アスファルトルーフィング940の品質(JIS A6005)(引用6)
「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」 「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」 |
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参考-2:「改質アスファルトルーフィング下葺材の品質規格」について(日本防水材料協会規格 ARK 04S-04)(引用7)
「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」 |
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参考-3:天窓からの雨水浸入の調査方法(参考17)
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