外壁の傾斜
耐力壁(面材)の新設
G-1-105
木軸
|
|
---|
|
|
施工上の注意点
- 補強金物を使用する場合、面材の下や上から補強金物を使用すると、面材が浮いてしまったり、補強金物が下地材や仕上材のじゃまになるため、施工上の工夫を行う必要がある。
下図は、大壁造の耐力壁(面材)において、面材の四隅を切り欠いて、山形プレート(VP)を柱と横架材に直接くぎ打ちする施工方法の例である。この場合は、切り欠いた部分によって、隅部のくぎ1本をくぎ打ちできないため、図のように近傍に増し打ちを行っている。(引用:参考文献1)
柱脚部の施工例(引用:参考文献1)
- 耐力壁の面材を間柱の位置で継ぐ場合はくぎ打ちが2列になり、30 mm幅の間柱ではへりあきが十分確保できないため、45mm幅の間柱を使用することが望ましい。
- 給排水衛生設備、電気設備は各工程に合わせて撤去、復旧を行う。
- 築後数年経た建物の建入れ直しは、新築時に比べて仕口の乾燥が進み、さらには下地材・仕上材が抵抗として働くため、できるだけ軸組のみを露出させる必要がある。
- 振動に関する不具合に当該補修方法を適用する場合、「5.工事手順の例」における建入れ直しの工程は必要ない。
- 耐力壁の増設をする場合は、応力の集中を避けるために、他の耐力壁と同程度の倍率として、極端に倍率の高いものを用いないことが望ましく、釣り合いよく配するように行う。耐力壁(面材)を新設することによる耐力壁量の偏りが大きい場合は、「耐力壁(筋かい)の新設」(木造(軸組)G-1-102)による方法を採用する。
*1 ここでは、大壁耐力壁における構造用面材の張り方を示している。 真壁造における構造用面材の張り方は、軸組の中心側に貫または受け材を設けこれに構造用面材を張る。
真壁造における構造用面材の張り方(引用:参考文献1)
|
---|
|
№ |
書名[該当箇所](監修) |
編著者 |
発行所 |
---|
1 |
木造住宅工事仕様書 2023年版[p92~106,p111参考図5.3.3、p113参考図5.4.3] |
(独)住宅金融支援機構 |
(株)井上書院 |