塗膜のふくれ・割れ・はがれ
外壁の塗料の塗替え
(コンクリート系下地)
TO-1-001
木軸・木枠・RC造・S造
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- 不具合の生じた塗料の既存塗膜を除去して、新規に再塗装する工法である。
- 既存塗膜を全面除去して施工する方法と、不具合部分のみを部分除去して再塗装する方法がある。
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 既存塗膜を 全面除去する場合 |
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- 材料の選択不良、品質不良
- 工法の選択不良
- 不適切な環境条件における施工
- 既存塗膜の除去等の不良
- 施工方法の不良
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既存塗膜を 部分除去する場合
塗替え補修後の概念断面図 (chord作成) (耐候性塗料塗(DP)の例) |
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- コンクリート系(コンクリート、モルタル、ALCパネル及び押出成形セメント板)下地に適用する。
- 塗料を用いて外壁の塗装工事を行った後に発生した、塗膜のふくれ・割れ・はがれに適用する。(※1)
- コンクリート系下地に不具合がある場合は、補修工事によりその問題が取り除かれていることを確認した上で適用する。
- 補修により、美観上の問題が生じないことが確認された場合に限り、適用する(※2)
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| 1.事前調査 |
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- ①
- 現場調査により適用条件を満たしていることを確認する。
- ②
- ふくれ・割れ・はがれ等の状況を確認し、工事計画を立てる。
・不具合の発生状況に基づき既存塗膜の除去範囲や補修範囲を設定する。
・意匠性、性能、経済性等を踏まえて仕様・工法を選定する。
・既存塗膜を全面除去する場合は、塗装面となる下地との適合性を考慮して塗料を選択する。
※部分除去する場合は、既存塗膜との適合性も考慮して塗料を選択する。
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| 2.足場の設置 |
- ①
- 該当部分に足場を設置し、除去時に発生する粉塵や塗料等が隣地に飛ばないようにその外回りに防塵シートを張る。
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3.環境条件の確認
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- ①
- 施工する材料ごとに適切な温湿度を確認し、塗料の乾燥に不適当な場合は、塗装を行わない。ただし、採暖等を適切に行う場合は、この限りでない。(引用1(1))
- ②
- 降雨のおそれのある場合又は強風時は、原則として、行わない。(引用1(2))
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| 4.下地調整 |
- ①
- 既存塗膜の除去(※3):既存塗膜をディスクサンダーやスクレーパー等により除去する。(参考1(3)、参考2(1))
※部分除去の場合は、活膜(保護膜として機能している膜)を残す。
- ②
- 汚れ、付着物除去(※4):下地を傷付けないようにワイヤブラシ等で、汚れ、付着物を除去する。(参考1(3))
- ③
- 吸込止め:コンクリート面、モルタル面、ALCパネル面においては、合成樹脂エマルションシーラーによる吸込止めを行う。(参考1(3))
- ④
- 下地調整塗り:下地調整塗材等により下地調整塗を行い、平滑にする。(参考1(3))
※部分除去の場合は、必要に応じて、下地調整塗材等を既存塗膜除去部分に塗り付けて、不陸を調整し、平滑にする。
- ⑤
- 研磨紙ずり:乾燥後、研磨紙(P120~220)により、研磨紙ずりを行い、表面を平らに研磨する。(参考1(3))
- ⑥
- パテしごき(部分除去の場合は不要):全面にパテをしごき取り平滑にする。(参考1(4))
- ⑦
- 研磨紙ずり(部分除去の場合は不要):乾燥後、研磨紙(P120~220)により、研磨紙ずりを行い、表面を平らに研磨する。(参考1(4))
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| 5.塗装 |
- ①
- 塗装方法は、はけ塗り、ローラーブラシ塗り又は吹付け塗りのいずれかで行う。(参考2(2))
- ②
- 既存塗膜除去の状況及び選択された塗料の塗装仕様に基づき、下塗り、中塗り、上塗りを行う。また、必要に応じて工程間で研磨紙ずりを行う。(参考1(5))
- ③
- 塗料の塗付け量、標準工程間隔時間及び標準最終養生時間を確認し、適切な塗装を行う。(参考2(3))
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| 6.養生 |
- ①
- 塗装後、塗膜を正常に形成するため、塗膜面に汚れが付着しないように降雨、強風、直射日光が当たるのを防ぐ。(引用2(4))
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| 7.最終確認 |
- ①
- 工事全体の仕上がりを確認する。(参考3(1))
・塗残しやムラなどがないことを確認する。 ・仕上がりが均一であることを確認する。
- ②
- 防塵シートを取外し、足場を撤去の上、片付け・清掃を行う。
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(※1)仕上塗材を用いて外壁の塗装工事を行った後に発生した、塗膜のふくれ・割れ・は がれに適用する場合は、各構造共通 TOー1ー003による。
(※2)既存塗膜との適合性を確認したうえで、塗装面全体としての美観や性能を確保するために全面に上塗りだけを施工する場合がある。(参考4(1))
(※3)既存塗膜の除去は、塗膜の種類、劣化状況、素地の種類、形状、部位等によって最適な方法を選定し、効率的に行うことが重要である。除去方法には、「①電動工具(ディスクサンダー)による方法」「②手工具(スクレーパー、ワイヤブラシ、皮すき、研磨布(紙)による方法」「③ブラスト工法による方法」「④高圧洗浄」及び「⑤化学物質(はく離剤)による方法」がある。(参考2(5))既存塗膜の除去に関する既往の技術的資料は少なく、各種工法の選定条件や適用条件等については標準化されていない。(一社)建築研究振興協会で実施された「高圧水洗による既存塗膜の除去に関する研究」の成果では、既存塗膜の種別、除去程度、施工費用、作業効率等を踏まえた各種工法の選定の目安が提案されている。(参考5(1))
(※4)汚れ、付着物除去の方法は、汚れの種類等に応じて選択する。基本的な除去方法は、①払う、②水洗する、③洗剤で洗う、④薬剤で洗浄する、⑤「削る」「ぶつける」等により除去する。吸水性のある素地・下地の場合は、水洗いは避ける。高圧水洗は3~15MPa程度の吐出圧力を有する高圧水洗機を用い、現場で試験施工を行って、要求される出来栄えに適した圧力で施工する。ワイヤブラシ等を併用した除去が有効である。(参考2(6))
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・既存塗膜を全面除去することができれば、施工は新築工事に準じたものになる。(参考2(7))
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| № |
書名[該当箇所] |
編著者 |
発行所 |
| 1 |
公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版 (1)p246、(2)p247、(3)p252 (4)p253、(5)p274](国土交通省大臣官房官庁営繕部監修) |
(一財)建築保全センター |
(一財)建築保全センター |
| 2 |
建築改修工事監理指針 令和4年版(下巻)[(1)p45、(2)p22、(3)p27、(4)p28、(5)p45~47、(6)p48~49、(7)p62](国土交通省大臣官房官庁営繕部監修) |
(一財)建築保全センター |
(一財)建築保全センター |
| 3 |
建築保全標準・同解説 JAMS5-RC 補修・改修工事標準仕様書―鉄筋コンクリート造建築物[(1)p184]
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(一社)日本建築学会
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(一社)日本建築学会
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| 4 |
建築保全標準・同解説 JAMS4-RC 補修・改修設計規準―鉄筋コンクリート造建築物[(1)p82]
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(一社)日本建築学会
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(一社)日本建築学会
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| 5 |
建築改修工事監理指針 令和4年版(上巻)[(1)p491](国土交通省大臣官房官庁営繕部監修) |
(一財)建築保全センター |
(一財)建築保全センター |
| 書名 |
編著者 |
発行所 |
| 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版[p245~280(7章)](国土交通省大臣官房官庁営繕部監修) |
(一財)建築保全センター |
(一財)建築保全センター |
| 建築改修工事監理指針 令和4年版(下巻)[p22~28(7章1節)、p43~59、62 (7章2節)](国土交通省大臣官房官庁営繕部監修) |
(一財)建築保全センター |
(一財)建築保全センター |