補修方法編

室内空気汚染 給排気口の位置の変更 SK-1-001
木軸・木枠・RC造・S造
工事概要

給気口または、排気口の位置を変更する。



ショートサーキットを生じない吸排気口の配置例
(引用:参考文献1)
対応する不具合と原因 不具合
  • 換気量の不足
原因
  • 給排気口の設置位置が不適切なため、ショートサーキットや滞留を起こしている。
適用条件
  • 補修により、構造耐力上、問題が起きない位置に外壁穴開けを行う。
工事手順の例
1.事前調査
現場調査により適用条件を満たしていることを確認する。
工事計画を立てる。
スリーブやシーリング材の選定を行う。
2.外壁穴開け位置の決定
構造耐力上問題が起きない位置を選択する。
必要に応じて足場を設置し、養生を行う。
3.外壁穴開け施工
外壁に穴を開ける。
必要な場合は、施工範囲をシート等で養生する。
4.壁面給気口の取り付け
壁面部分にジョイントパイプを挿入。
室内側にレジスター、外部にウエザーカバーを取り付ける。
防水のためのシーリングを行う。
ボードや壁紙等の内・外装の仕上げ材の補修を行う。
5.既存給気口の封鎖
既存の給気口の室内レジスターを開閉可能型レジスターに交換する。
既存給気口を封鎖する。
6.養生
7.最終確認
空気の流れを確認する。
足場、養生等の撤去を行う。
備考
  • 本補修方法は既存給気口を開閉可能型とすることで、より簡便に封鎖する方法である。
  • 本補修方法の他に既存給気口を完全に撤去し、壁を補修する大掛かりな方法もある。

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 改正建築基準法に対応した 建築物のシックハウス対策マニュアル [p253 図5-3-1] 国土交通省住宅局建築指導課、国土交通省住宅局住宅生産課、国土交通省国土技術政策総合研究所、(独)建築研究所、日本建築行政会議、シックハウス対策マニュアル編集委員会 工学図書㈱