補修方法編

降雨による漏水 庇部回りの防水テープ、水切り鉄板の再施工 W-1-510
木軸・木枠
工事概要

外壁をはがし、防水テープおよび水切り鉄板の再施工を行う。


03_木補-軸08_W-1-510_2_図_2021
庇の防水下地を先施工する場合の例
(引用:参考文献1一部加筆)
(図は木造軸組工法の場合)
対応する不具合と原因 不具合
  • 降雨による漏水(W-1)
原因
  • 庇等との取合い不良
適用条件
  • 外側から施工できる十分なスペースがあること。
  • 庇回りの外壁仕上げを撤去し、防水下地面をあらわしとすることができること。
工事手順の例
1.事前調査
当事者からのヒアリングや現場での事前調査により、適用条件を満たしていることを確認する。
2.庇回りの外壁の撤去
必要に応じて足場を設置し、養生を行う。
防水紙やテープを張り回すので、庇回り120mm程度は外壁をはがし、下地をあらわす。
3.入隅防水テープ張り
4.四周防水テープ張り
5.庇水切り板取り付け
6.外壁施工
7.必要箇所のシーリング
シーリングは金物の折り返し等だけで止水できない部分だけにとどめる。
  • 水切り金物が十分立ち上がっていれば、壁体内通気を妨げずに止水できる。
8.最終確認
工事全体の仕上がりを確認する。
片付け・清掃を行う。
降雨時に浸水がないことを確認する。足場、養生等の撤去を行う。
  • 止水を確認するまで仮設は撤去しないことが望ましい。
備考

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 防水施工マニュアル(住宅用防水施工技術)2021(石川廣三監修)[p52] 日本住宅保証検査機構 技報堂出版(株)