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・既存塗膜を全面除去することができれば、施工は新築工事に準じたものになる。(参考:参考文献2)
(※1)仕上塗材を用いて外壁の塗装工事を行った後に発生した、塗膜のふくれ・割れ・はがれに適用する場合は、各構造共通TOー1ー003による。
(※2)既存塗膜との適合性を確認したうえで、塗装面全体としての美観や性能を確保するために全面に上塗りだけを施工する場合がある。(参考:参考文献3)
(※3)既存塗膜の除去は、塗膜の種類、劣化状況、素地の種類、形状、部位等によって最適な方法を選定し、効率的に行うことが重要である。除去方法には、「①電動工具(ディスクサンダー)による方法」「②手工具(スクレーパー、ワイヤブラシ、皮すき、研磨布(紙)による方法」「③ブラスト工法による方法」「④高圧洗浄」及び「⑤化学物質(はく離剤)による方法」がある。(参考:参考文献1、2)既存塗膜の除去に関する既往の技術的資料は少なく、各種工法の選定条件や適用条件等については標準化されていない。(一社)建築研究振興協会で実施された「高圧水洗による既存塗膜の除去に関する研究」の成果では、既存塗膜の種別、除去程度、施工費用、作業効率等を踏まえた各種工法の選定の目安が提案されている。(参考:参考文献5)
(※4)汚れ、付着物除去の方法は、汚れの種類等に応じて選択する。基本的な除去方法は、①払う、②水洗する、③洗剤で洗う、④薬剤で洗浄する、⑤「削る」「ぶつける」等により除去する。吸水性のある素地・下地の場合は、水洗いは避ける。高圧水洗は3~15MPa程度の吐出圧力を有する高圧水洗機を用い、現場で試験施工を行って、要求される出来栄えに適した圧力で施工する。ワイヤブラシ等を併用した除去が有効である。(参考:参考文献1、2)
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№ | 書名[該当箇所](監修) | 編著者 | 発行所 |
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1 | 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版[p239~274(7章) ] | (一財)建築保全センター | (一財)建築保全センター |
2 | 建築改修工事監理指針 令和4年版(下巻)[p22~28(7章1節)、p43~59、62(7章2節)](国土交通省大臣官房官庁営繕部) | (一財)建築保全センター | (一財)建築保全センター |
3 | 建築保全標準・同解説 JAMS4-RC 補修・改修設計規準ー鉄筋コンクリート造建築物[p82(4章4.2.7)] | (一社)日本建築学会 | (一社)日本建築学会 |
4 | 建築保全標準・同解説 JAMS5-RC 補修・改修工事標準仕様書ー鉄筋コンクリート造建築物[p184(3章3.6.4)] | (一社)日本建築学会 | (一社)日本建築学会 |
5 | 建築改修工事監理指針 令和4年版(上巻)[p491(4章5節](国土交通省大臣官房官庁営繕部) | (一財)建築保全センター | (一財)建築保全センター |