1.外壁のひび割れ・欠損とは外壁のひび割れとは、外壁仕上材(サイディング等)や外壁材(ALCパネル等)の表面に部分的な割れが発生することをいう。外壁の欠損とは、外壁の一部が欠け損ずることをいう。 鉄筋コンクリート造住宅の外壁材として用いられるALCパネルは、中・高層住宅の玄関回り壁やバルコニー側壁の非耐力部材として使用される場合が多い。鉄筋コンクリート造の躯体の間にはさまれる形でALCパネルが設置され、躯体との適切な隙間が確保されていない場合、躯体の変形がわずかでもALCパネルのひび割れ等が発生することがある。 また、ALCパネル工事に問題がなくても、付帯する関連工事(建具工事、内装工事等)が不適切な場合や、比較的大きな荷重のものがALCパネルへ直接取付けられる場合にALCパネルのひび割れ等が発生することがある。 外壁のALCパネルのひび割れ等は、空隙から雨水の浸入の原因となる可能性もあるので、注意を要する。 なお、ALCパネルにはALC厚形パネル(厚さ75㎜以上、200㎜以下)とALC薄形パネル(厚さ35㎜以上、75㎜未満)(参考1)があるが、ここではALC厚形パネルを対象とする。 ALCパネルを下地として外壁仕上材にタイルが用いられている場合は下地の厚さ100㎜以上(参考2)で、施工現場で張付けるタイル仕上げを対象とし、[鉄骨造住宅 調査方法編]の[外壁のひび割れ・欠損(はがれ・浮きを含む)(サイディング・ALCパネル)]のタイル張りの該当項目に準じて調査する。 2.発生原因
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取付材等は「建築工事標準仕様書・同解説JASS21 ALCパネル工事」が参考となる。 ALCパネル外壁(縦壁ロッキング構法)の例(高層住宅バルコニー側)(引用1)
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現場調査等にさきがけて、発生原因特定のための調査に必要な情報を把握し、調査の進め方の詳細等を検討しておく。 |
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1.塗膜の劣化状況の目視等による確認(1)調査方法
(2)注意事項等
2.ALCパネルのひび割れ深さ及び幅の測定ひび割れ等が塗膜等の表層部にとどまっているか、あるいはALCパネルそのものに至っているかを確認する。 (1)調査方法
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(2)注意事項等
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1.塗膜の劣化状況からの考え方
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2.ALCパネルのひび割れの考え方■ひび割れ等の形状・位置からの考え方
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<調査の視点><調査方法><調査結果の考え方>及び<使用する検査機器>については、[外壁の傾斜-1]の該当項目に準ずる。
<調査の視点><調査方法><調査結果の考え方>及び<使用する検査機器>については、[外壁の傾斜-2]の該当項目に準ずる。
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1.ALCパネルの設計内容の確認
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(1)調査方法
(2)注意事項等
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<調査の視点><調査方法><調査結果の考え方>及び<使用する検査機器>については、[外壁の傾斜-3]の該当項目に準ずる。
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1.書類による確認(材料)
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(1)調査方法
(2)注意事項等
2.目視等による施工状況等の確認(1)調査方法
(2)注意事項等
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「4 使用・メンテナンス状況の確認」による。
「5 外的要因の確認」による。
「6 詳細調査の必要性の検討」による。